羽子板・破魔弓の選び方|置き場所・お顔・飾る時期と誰が買うかまで
年末が近づくと、初正月の飾りとして羽子板や破魔弓の話を耳にする機会が増えます。けれど、どの大きさをどこに置けばいいのか、いつまでに用意すればいいのか、わからないですよね。この記事では羽子板・破魔弓の選び方を、置き場所・お顔・飾る時期・誰が買うかの順にまとめているので、読み終えるころには迷わずに選べるようになります。
この記事でわかること
- 羽子板は女の子、破魔弓は男の子の初正月に飾るお守りです
- 羽子板・破魔弓の選び方は、号数ではなく置き場所の実寸から始めます
- 羽子板には、お顔のあるものとないものがあります
- 飾り始めは12月13日ごろ、片づけは1月7日から15日ごろが目安です
※本記事は2026年10月時点の情報です。
羽子板と破魔弓は、初めてのお正月に飾るお守りです
羽子板と破魔弓とは、赤ちゃんが初めて迎えるお正月に、健やかな成長と厄よけを願って飾るお守りです。女の子には羽子板を、男の子には破魔弓を飾ります。
初めてのお正月は「初正月」と呼ばれ、お子さまの節目を祝う行事のひとつです。羽子板も破魔弓も、遊ぶための道具ではなく、飾ってお守りにするためのものです。
羽子板と破魔弓の違いは、贈る相手です
羽子板と破魔弓のどちらにするかは、お子さまが女の子か男の子かで決まります。ここは迷う必要のないところです。
羽子板と破魔弓は、込められた願いの言葉こそ違いますが、災いを遠ざけてお子さまを守るという点では同じものです。そのため、羽子板の選び方も破魔弓の選び方も、ほとんど同じ順番で進められます。
羽子板は災いをはねのける願いを込めます
羽子板は、羽根つきに使う板を飾りにしたものです。羽根を打ち返すしぐさが、災いを「はねのける」ことに通じるとして、女の子のお守りになりました。
板の表に、布と綿を重ねて人の姿を立体的に表したものを押絵羽子板といいます。華やかな衣裳から、お顔の表情まで作り込まれているのが特徴です。
破魔弓は魔を破る弓という意味です
破魔弓は、その名のとおり「魔を破る弓」という意味を持つ飾りです。弓矢で邪気を払う魔除けの飾りで、男の子を災いから守るお守りとして飾られてきました。
なお、神社やお寺で授かる「破魔矢」とは別のものです。破魔矢は新年の縁起物として受ける矢で、破魔弓は男の子の初正月に家で飾るための飾りです。
羽子板の選び方は、置き場所とお顔で決まります
羽子板の選び方は、まず置き場所を測り、そのあとでお顔のあるなしを決める順番が迷いにくい進め方です。
人形の諏訪の店頭にいらっしゃる方の多くは、ある程度ご希望を決めてから来られます。それでも最後まで迷われるのが、大きさと、お顔があるかないかの2つです。この2つを順番に見ていきます。
羽子板の選び方は、まず置き場所の奥行を測ります
羽子板の置き場所を決めるとき、いちばん効いてくるのは奥行です。
人形の諏訪でお取り扱いしているケース飾りの羽子板には、奥行9cmや12cmといった薄いものがあります。奥行10cmほどのものなら、靴箱の上や飾り棚にも置けます。間口(横幅)が20cm台のものもあり、置き場所の候補は思ったより多くなります。
測るのは間口・奥行・高さの3つです。置き場所の奥行がケースより数cm広ければ、手前に余裕ができて出し入れも楽になります。羽子板を選ぶ前に、この3つの数字をメモしておいてください。
羽子板のサイズは号数ではなく実寸で見ます
羽子板のサイズは、号数ではなく実際の寸法で比べてください。
羽子板には「9号」「10号」「13号」といった号数が付いていますが、号数が同じでもケースの寸法は同じではありません。人形の諏訪でお取り扱いしている9号の羽子板でも、奥行9cmのものと奥行15.5cmのものがあります。同じ9号で、奥行に6cm以上の差があります。
置けるかどうかを決めるのは、ケースの外側の寸法です。商品ページでは、号数の横にある間口・奥行・高さの数字を確かめると確実です。9号の羽子板のケース飾りの一例は「羽子板のケース飾り」でご紹介しています。
置き型か壁掛けかで、羽子板のサイズの見方が変わります
壁に掛けても飾れる羽子板なら、置き場所の奥行を気にせずに済みます。
羽子板には、棚などに置いて飾る置き型と、置いても壁に掛けても飾れる置き型・壁掛け兼用のものがあります。壁に掛ければ、見るべき羽子板のサイズは間口と高さの2つになり、棚の上が空いていないお住まいでも飾る場所が見つかります。
ただし、壁に掛けるにはフックや金具が必要です。賃貸のお住まいでは、壁に穴を開けてよいかを先に確かめておくと安心です。
羽子板の選び方でいちばん迷うのは、お顔のあるなしです
羽子板には、お顔のあるものと、お顔のないものがあります。
お顔のある羽子板は、押絵で振袖姿などを表したもので、表情や髪飾りまでが見どころになります。お顔のない羽子板は、つまみ細工の花などで板を飾ったもので、すっきりとした印象に仕上がります。つまみ細工というのは、小さく切った布をつまんで折り、花びらの形にして重ねる技法のことです。
人形の諏訪の店頭でも、羽子板の選び方でここがいちばん迷われるところです。どちらが正しいということはないので、飾る部屋の雰囲気と、毎年眺めたい姿で選ぶのが決め手になります。お顔のある羽子板を選ぶときは、表情を近くでじっくり見比べてください。お顔のない羽子板の一例は「つまみ細工の羽子板」でご紹介しています。
破魔弓の選び方は、置き場所と作りで決まります
破魔弓の選び方も、羽子板と同じく置き場所から始め、そのあとで飾りの形と作りを見ます。
破魔弓を選ぶときに大きさで迷われるのも、羽子板と変わりません。破魔弓は、弓や矢を飾り台に立てた飾りです。そこに太刀や、作者の名前などを記した作札を添えたものもあります。
破魔弓の選び方は、置き場所の奥行から始めます
破魔弓も、置き場所の奥行を最初に測ります。
破魔弓は、羽子板より間口が必要になることがあります。人形の諏訪でお取り扱いしている丸型のケース飾りは、間口34cm・奥行16cm・高さ32cmです。破魔弓の選び方で見る奥行は羽子板と大きく変わらないので、飾り棚やカウンターの上が候補になります。
破魔弓のケース飾りは、飾る手間が少なくなります
破魔弓のケース飾りは、ケースに納めたまま、そのまま飾れます。
破魔弓には、ケースに納めたケース飾りのほかに、衝立(ついたて)を背にした衝立飾りもあります。ケース飾りは出してすぐ飾れて、ほこりもかぶりにくいのが長所です。
一方の衝立飾りは、ケースがないぶん、弓や矢の質感を直接見て楽しめます。そのかわり、ほこりをこまめに払うお手入れが要ります。丸い木のケースに納めた破魔弓のケース飾りは「破魔弓の丸型ケース飾り」で詳しくご紹介しています。
破魔弓の選び方では、矢の本数と意味も見ます
破魔弓は、矢の本数や添えられた飾りにも意味が込められています。
たとえば、人形の諏訪でお取り扱いしている四本矢の破魔弓では、四本の矢に東西南北を守る「四神」の意味が込められています。東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武です。
見た目の好みで選んでかまいませんが、意味を知ったうえで破魔弓を選ぶと、飾るたびにお子さまへの願いを思い出せます。作りを見るときは、矢羽根の色や飾り紐の結び方まで近くで確かめてください。
羽子板・破魔弓は誰が買うのか
羽子板・破魔弓を誰が買うかに、いまは決まりがありません。古くからの習わしはありますが、ご家庭ごとに相談して決める形が広がっています。
羽子板・破魔弓は母方の実家から贈る習わしでした
羽子板・破魔弓は、母方の実家から贈る習わしがありました。孫の初めてのお正月を、お母さまのご実家が祝う形です。
いまもこの習わしを大切にしているご家庭があります。どちらのご実家にとっても、孫の初正月は特別な節目です。
破魔弓は誰が買うか、いまは決まりがありません
近ごろは、両家で費用を分け合ったり、ご両親が自分たちで用意したりする例も増えています。
破魔弓を誰が買うかについて、どれが正しいということはありません。羽子板の場合も同じです。大切なのは、誰が用意したかより、お子さまの初正月に間に合うことです。
破魔弓を誰が買うかで迷ったときの決め方
迷ったときは、費用を出す人と、選ぶ人を分けて考えると話が進みます。
飾るのはお子さまの住む家なので、置き場所を知っているご両親が破魔弓を選び、費用はご実家が持つという分け方もあります。ご実家に相談するときは「置ける大きさを測ったので、その範囲で一緒に選んでほしい」と伝えると、どちらの気持ちも生かせます。
羽子板・破魔弓はいつ買い、いつ飾るのか
羽子板・破魔弓は、12月13日ごろから飾り始め、1月7日から15日ごろに片づけるのが目安です。買う時期は、この飾り始めから逆算して決めます。
いつごろ買えばよいかも、店頭でよく迷われることのひとつです。飾り始めが12月中旬なので、12月に入ってから選んでも飾る日には間に合います。ただ、選べる品数は時期が進むほど限られていきます。品揃えが多いうちに選びたい方は、早めに見ておくと安心です。
人形の諏訪では、早い時期にご来店される方ほど、ご希望がはっきりしている印象です。羽子板を選びに来られて、雛人形もその場で決められる方もいらっしゃいます。雛人形については「雛人形の選び方」でまとめています。
破魔弓をいつ飾るかは、12月13日が目安です
破魔弓を飾り始める目安は、12月13日です。この日は「正月事始め」と呼ばれ、お正月の準備を始める日とされています。羽子板も同じ日が目安になります。
大掃除を済ませてから飾れば、すっきりした場所で新しい年を迎えられます。
破魔弓をいつ飾るか迷ったら、年内の都合で決めます
12月13日に間に合わなくても、気にしすぎる必要はありません。
近年は、クリスマスの飾りを片づけたあと、12月26日ごろに羽子板や破魔弓を飾るご家庭も多くあります。破魔弓をいつ飾るかは、年内の都合のよい日や、ご家族がそろう日に合わせて決めてもかまいません。
羽子板・破魔弓を片づける時期
片づけは、松の内が明ける1月7日から、小正月の1月15日ごろが目安です。
雛人形には片づけが遅れることを気にする言い伝えがありますが、羽子板・破魔弓にはそうした言い伝えはありません。天気のよい乾いた日を選んでしまうと、湿気を残さずに済みます。
羽子板・破魔弓の選び方で後悔しやすいところ
後悔しやすいのは、値段だけで決めたときと、赤ちゃんの手が届く場所に飾ったときです。どちらも、選ぶ前と飾る前のひと手間で防げます。
羽子板の相場だけで決めると、置き場所で困ります
羽子板の相場を知っておくのは大切ですが、値段だけで決めると置き場所で困ることがあります。
羽子板の平均購入価格は、3万円から5万円ほどとされています。人形の諏訪では、羽子板は2万9,800円から9万8,000円以上のものまで(一部を除く)、破魔弓は2万円から6万円以上のものまでをお取り扱いしています。
人形の諏訪のお取り扱いでも、13号や18号といった大きな羽子板には、価格の高いものが多くなります。予算から先に決めて置き場所を後から探すと、棚に載らないということが起こります。先に置き場所の寸法を決め、その範囲で予算に合うものを探す順番にすると、羽子板の相場と置き場所の両方に折り合いがつきます。
正月飾りは赤ちゃんの手が届く場所に置きません
羽子板・破魔弓は、赤ちゃんの手が届かない高さに飾ってください。
初正月を迎える赤ちゃんは、はいはいやつかまり立ちを始める時期と重なることがあります。手の届く範囲は日ごとに広がるので、低い台の上は避けます。破魔弓には細い矢や太刀が付いているので、ケースのない飾りは特に置く高さに気をつけます。
正月飾りを赤ちゃんのいる部屋に飾るときは、引っぱれるコードや布が垂れていない場所を選ぶと安心です。
羽子板・破魔弓の選び方のよくある質問
羽子板・破魔弓の選び方について、よくある疑問をまとめました。
- 羽子板と破魔弓は、どちらを選べばよいですか
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女の子には羽子板、男の子には破魔弓を選びます。どちらも、赤ちゃんが初めて迎えるお正月に、健やかな成長と厄よけを願って飾るお守りです。
- 羽子板・破魔弓の相場はどのくらいですか
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羽子板の平均購入価格は3万円から5万円ほどとされています。人形の諏訪では、羽子板は2万9,800円から9万8,000円以上のものまで(一部を除く)、破魔弓は2万円から6万円以上のものまでをお取り扱いしています。
- 破魔弓と破魔矢は同じものですか
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別のものです。破魔矢は神社やお寺で新年の縁起物として授かる矢で、破魔弓は男の子の初正月に家で飾るための飾りです。
- 羽子板・破魔弓はいつからいつまで飾りますか
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12月13日の「正月事始め」ごろから飾り始め、1月7日から15日ごろに片づけるのが目安です。近年は、クリスマスのあと12月26日ごろに飾るご家庭も多くあります。
- 羽子板と雛人形を一緒に選んでもよいですか
-
一緒に選んでかまいません。人形の諏訪でも、羽子板を選びに来られて、その場で雛人形まで決められる方がいらっしゃいます。飾る部屋や置き場所をまとめて考えられるのが利点です。
まとめ|羽子板・破魔弓の選び方は、置き場所から始まります
羽子板・破魔弓を選ぶときに、押さえておきたいことを振り返ります。
- 羽子板は女の子、破魔弓は男の子の初正月のお守りです。どちらにするかで迷う必要はありません
- 羽子板の選び方は、置き場所の実寸から始めます。号数が同じでも奥行は違うので、間口・奥行・高さで確かめます
- 羽子板には、お顔のあるものとないものがあります。飾る部屋の雰囲気と、毎年眺めたい姿で決めます
- 破魔弓の選び方も、置き場所が先です。ケース飾りか衝立飾りか、矢に込められた意味まで見ると決めやすくなります
- 飾り始めは12月13日ごろ、片づけは1月7日から15日ごろが目安です。誰が買うかに決まりはありません
毎年同じ場所に羽子板や破魔弓が並ぶころ、その家のお正月は少しずつ形になっていきます。
この記事でご紹介した羽子板・破魔弓
置き場所の寸法が決まったら、その範囲に収まるものをご覧ください。それぞれ間口・奥行・高さを記載しています。
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